名峰は海の底から

戸隠連峰

戸隠連峰。

戸隠宝光社から鬼無里へ向かう農道から、標高2000メートル級絶壁の峰々を望む。昨夜の積雪。山肌は午後の日差しを受けて燦然と輝く。

新そばを味わうのなら戸隠。残念ながら今年も中社前の「蕎麦処うずら家」は休業中でお休みの看板。つくづくここには縁が無い様だ。またしてもお預け。中社、奥社‥は何度も訪ねていたのでこのまま帰ろうかと思ったが、ふと見つけた案内板に導かれ栃原にある戸隠地質化石文化博物館を訪れた。こちら小学校廃校を再利用した博物館で期待せずに行ってみたところ、予想外に面白かった。

3階展示室

3階は2000万年前ここが海の底であった頃の象や海洋生物の化石がわかりやすく展示。2階は地層や生態系の標本。1階はこちら柵(しがらみ)小学校の歴史。昭和の学用日から学校に長年保管されていた膨大な収蔵品の数々。

2階廊下 標本の棚

子供の頃、学校の理科室にあった人体模型やホルマリン漬けの小動物が懐かしさとともに目を引く。これだけ当時の学校用具や標本類を残してある所って珍しんじゃないかしら。「よくぞ残しておいてくれた。涙」そんな思いと共に教室から教室へと長い廊下の展示物を鑑賞する。なんとも不思議な旅になった。

1階展示室

P.S. 帰り際に学芸員で館長の田辺さんが、法螺貝を吹いて見送ってくれます。

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