星空の街臼田にある一番

晴天のドライブ、軽井沢から佐久市を抜け臼田町方面へと向かって行くと蓼科山の方角、山の中腹に何やら丸い白い物体に気づく。

その正体はJAXAが運営している臼田宇宙空間観測所内にある日本で一番大きな直径64mのパラボラアンテナ。惑星探査機はやぶさのバックアップで有名になりましたよね。私が大好きな場所です。

元々は、ハレー彗星探査機「さきがけ」「すいせい」の電波受信用につくられたようですが、火星探査機「のぞみ」小惑星探査機「はやぶさ」等惑星探査機との通信用観測所として日々、宇宙からの様々な電波を受信するだけでなく送信設備も持つ通信アンテナ設備です。

突然現れるパラボラアンテナ

観測所へは、臼田駅から県道121号線山道を車で登る事40分。突然目の前に現れる巨大パラボラアンテナの大きさは想像以上。宇宙に向かって真っ白なお椀を広げる姿はまるで映画「コンタクト」。初めて見た時の驚きは忘れられません。ただ‥ただ呆然とパラボラアンテナとその先にある宇宙を見つめ続けたあの時の記憶。

臼田宇宙空間観測所の直径64mパラボラアンテナ

こちらの施設には、研究棟が併設され24時間信号電波を受信し相模原の管制センターに送られた後、再び戻された指令データはコマンドに変更されてアンテナの動作制御が行われています。更に施設内には展示棟もありアンテナの仕組みの解説やJAXAのコーナーなどもあり興味深い内容となっています。

展示棟内部

この後継となる新たな観測所が1.3k mほど離れた同じく佐久市の美笹にある美笹深宇宙探査用地上局です。2021年3月に蓼科スカイライン沿道に完成した新型は臼田のパラボラアンテナより若干小さい直径54mですが、性能は今まで以上。天空にそびえる巨大なアンテナ。こちらは少し洗練されたスタイルが美しい。

どちらも宇宙からの微弱な電波をキャッチするために、余計な電波が入りにくい市街からだいぶ遠い山中にありますが、一見の価値有りです。これからのサマーシーズンお子さんには是非見せてあげてほしい私イチオシの場所です。

美笹深宇宙探査用地上局

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