苔庭 まだ途中

小学生の時お小遣で松葉牡丹の種を買った。鉢に蒔いて花が咲いた時の嬉しさが忘れられず、あれからずーっと花の栽培、マイホームを持ってからはガーデニングと、私にとって庭づくりは大切な時間。

以前住んでいた所ではイングリッシュガーデンを作っていた。様々なコニファーを取り寄せ、バラを植えツゲの生垣と広い芝。一年中花が途絶えないように外来種の宿根草やハーブを植え近所でも綺麗な庭だったと思う。

が・・・ある時 ふと 一部の植物に違和感を感じた。外来種の宿根草、またはハーブと呼ばれる植物の一部に異常に繁殖するものがあった。最初は放っておいてもどんどん増えてくれて手間いらず、秋まで途絶えることの無い花々は実に重宝  でも何か変。 駆除しても駆除しても限りなく生えてくる。

7年前に軽井沢に移り住んできた。また庭が作れる事が何より嬉しかった。ここは浅間山の樹林帯の一部で様々な針葉樹や楓、シデ類が自生している。「できるだけこの土地の植物だけで庭を作ろう」自然とそう思った。幸いにも従兄弟のOさんがご自宅から軽井沢の木や山野草を沢山持ってきてくれた。丁寧に石を取り草を引いて水を撒いた。苔が自然と生えてきた。苔庭になるかな? まだ途中です。

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