遠い太陽、青くない空。北欧の景色はどことなく神秘性を帯びている。
松本市美術館で開催されている「北欧の神秘」展。北欧の深い森と水の世界はここがとても厳しい気候風土であることを教えてくれる。絵画展はしだいにそこから樹木や水の精霊が姿を現す。この地に根付く神話の物語が登場し見事にその景色の中に融合していた。
最後にそこに加わった人々が物語の世界と共存する様にそこにいた。編み物をする女性の口からは呪文のような唄が聞こえる。
この建物はまるで肖像画。「トロルがいる」そんな風に思えてくるから不思議だ。