新年はボサノバから

1月7日 土曜日 16時 気温1度。久しぶりのコンサートに向かう。コロナ生活も3年余り経ち、ようやく生で音楽を聴ける環境になった。本日の主役は「小野リサ」お店でも時々かけているボサノバの定番。

大賀ホール

谷ヶ崎にある大賀ホールは、立木に囲まれた軽井沢らしい佇まい。ソニーの名誉会長である大賀典雄氏によって寄贈された客席数784のこじんまりとした建物。五角形の形状はホール内どこの席にも音が均一に届く様にと言う大賀氏の意向を反映したものだ。小規模な会場を生かして、クラシックやジャズ、懐かしのJ-POPなどのコンサートが年間を通して催される。

谷ヶ崎池を望むロビーでドリンクを一杯。冷え切った体を温めてから座席に着く。見上げると立ち見席も含めほぼ満席。演奏会独特のざわめきの後、舞台はオレンジ色に包まれ遠いイパネマの夕暮れへと誘う。始まりはフルートとピアノの調べから。艶やかな群青色の衣装を纏った往年の女神、その静かな歌い出しはいつものあの声だった。今年も穏やかな一年である事を願うかの様に。

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