今や、日本中いたる所に見られるベーカリーであるが、ここ軽井沢周辺はパンの激戦区と言われ新旧様々なベーカリーが点在する。パンを食べるだけの為に軽井沢に来る客もいるらしい。ここ数年、新たに参入した店もなかなかの実力店が多く開店1時間でほぼ売り切れ、そんな小さな店を探すのもパン好きにはたまらない聖地らしい。パンについての紹介は多くのブロガーにお任せするとして、私は以前、母から聞いた浅野屋さんのお話を。
ブランジェ浅野屋。創業80年、旧軽銀座通りで始めたこの店は当時軽井沢に住んでいた外国人達に本場の味を提供した歴史ある店。母が聖アントニオ幼稚園で働いていた70年程前、神父様に頼まれてしばしば買い出しに出た思い出の店でもある。当時軽井沢で本格的なハード系のパンを売る店はここだけで、外国人達の朝食には欠かせないものであったらしい。現在は東京横浜を含め13店舗で展開している。先日、東京駅でお馴染みの看板を見かけ「軽井沢の浅野屋さんだわ」と購入して帰ったが後で調べて見ると元々は東京麹町の食料品店が軽井沢にパン屋として出店したのが始まりであったらしい。フルーツライが1番人気だが、角食パンも定評がある。実は私の今日の目的は、パンではなくてこちら。
浅野屋さんのメンチカツは、お肉がたっぷりの本格メンチ。浅野屋さんの数々のパンの中でも私の一番のお気に入りで(これはパンでは無いな)、晩のおかずが足りない時などは時々このメンチのお世話になる。脂切れが良くてサクサクとした歯触りの衣は肉を引き立てる見事な味。さすがパン屋さんの衣。