長野県立美術館で今週末まで開催の「ジブリパークとジブリ展」は想像以上の内容で大満足。上機嫌で長野駅まで2.5キロの道のりを歩いて下ることにした。途中、善光寺を抜けて参道に出る。高校時代、長野市に通っていた私がこの辺りを歩くのは実に40年ぶりの事。
土蔵造りの店舗が立ち並ぶ、石畳みの表参道。古民家はカフェにリノベーションされ長野オリンピックを境に驚くほど美しい街並みに変わっていた。
途中、アーケードが美しい権堂商店街に立ち寄る。およそ観光とは縁のなさそうな商店が並ぶレトロな街並み。見覚えのある看板が今も残っていてなんとなく嬉しかった。昭和の雰囲気が残る照明や原色の昇り旗がアーケードを飾る。ほんの数時間前にジブリ展で見た、細長い回廊や天窓が広がる大倉庫とどこか景色が重なる。不思議な気分だ。少し歩くと左にロキシーの映画館が今も昔のままの姿で営業していた。明治時代に芝居小屋からはじまった日本最古級の木造映画館は、増改築を繰り返しながらも骨組みは明治時代の姿を保っている貴重な文化財でもある。正面のチケット売り場が時代の雰囲気を感じさせる。
こちらは阿部レコード店。学校の帰り道何度か立ち寄った思い出がある。「ふふっ、今もレコード売っているかしら」(阿部レコード店は現在は演歌を中心にカセットが充実している)
更に進むとアーケードは一旦終わり、その先にあったのは善光寺門前油問屋三河屋。築170年の建物は現役を終え現在は展示館になっていた。暖簾をくぐり丁場を抜け、台所、中庭、そして一番奥にあったのは見事な蔵。さて蔵の中には‥