冬季休業中につき孫のTいちの話をもう一つ。
食事の支度の時などはなかなかTいちのお相手はできない。おとなしくしてもらうために最も有効な手段がテレビだ。定番の「おかあさんといっしょ」は堂々たる歌唱力とダンスで安定している。このお兄さん、お姉さんに起用されると一生食いっぱぐれはないらしく、音大 体育大系の狭き門らしい。
最近気になる人物がいる。Eテレで平日の朝7時半からやっている「みいつけた!」という幼児向け番組に出てくるピンクの牛のパジャマを着た変な男。名を「オフロスキー」と言う。いつも浴槽から出てくるが必ずしもお風呂と関係があるわけでもない。毎回のテーマも身近な事柄にとどまらず多岐にわたる。記憶に残らない語りとどこかシュールな視線。真面目にふざけている感じが不思議と子供の気を引く。
このオフロスキー氏(小林顕作)はなかなかの経歴の持ち主だ。日大芸術学部出の44歳。演劇界では知る人ぞ知る存在。劇団ユニット「宇宙レコード」では脚本・演出・主演をこなす。学ラン姿で有名な「コンドルズ」にも所属。「みいつけた!」では楽曲も提供するなどのマルチプレイヤー。こういったソフトなメッセンジャーが次世代に影響を与える。