浅間の水とその行方

ここ軽井沢周辺には小川が多い。地図には載らない小さな小川だ。湧水が多い所為だろうか小さい割にはどれも結構な水量があり透明度は高い。散歩をしていると突然池が現れたり湿地が広がっていたりする。一昨年の台風19号の後の事だが、お隣りの裏庭に新たに小川が出現して驚いた。さながらここは水をテーマにした巨大なフィールドワークエリア。

浅間山は山自体が巨大なダムになっていると聞く。山に降った雨がゆっくりと地下に浸透し再び地上に現れるまで実に6年の年月を要するそうだ。地層の隙間から地下水が湧き出す風景で有名な場所は旧軽井沢から峰の茶屋に向かう途中にある「白糸の滝」

浅間の地底深く張り巡らされた地下水脈。その中の一本 突如地層に表れたむき出しの断面。そこから吹き出す真っ白な水。

70メートルにも渡り湾曲した滝の水は冬も枯れる事が無い。水に触れると思った程冷たくない水温は浅間山の地熱が影響しているらしい。夏休み、自然を満喫しながらお子さんに浅間山の豊かな水を語るには絶好のロケーションだ。

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